2015-02-26

車椅子の女の子

今日は雨だったので取材に出かけず、スタバに行って、外の席でコーヒーを飲んでいました。
コーヒーを飲み終わって、そろそろ席を立とうかなっていうくらいの時、通りに、車椅子に乗った可愛い女の子を見つけたんです。
「この子にモデルになってもらいたい」と反射的に思いました。その子の足の大きさから推測すると、おそらく長いこと車椅子暮らしなんだと思います。障害を持っているからこその美しさというものを感じたし、それを抜きにしても美しい顔立ちをしていました。

僕は、しばらくその子に魅入っていました。視線を感じたのか、その子はほんの少し僕の方を見て、そしてすぐに視線を逸らしました。そのときに僕が感じたのは「僕が美しさに魅入っていたのだということを、この子は気づいていないな」ということです。目を逸らした後で、その子が下を向いて自分の姿を確認するかのよう仕草をしたのは、自信のなさの表れだったと思います。

いますぐその子の元に駆け寄って「美人おみくじのモデルになってください」と頼まないといけない、僕はそう感じました。モデルを依頼するということは、「あなたは美しい」と伝えることでもあります。そのとき、僕とその子との距離は、わずか5歩か6歩でした。席を立って話しかけることが可能な距離です。

でも、僕はそうしなかった。その子が僕の前を通過するのを待って、その後、スタバの店内に入ってマグカップとトレーを片付けに行きました。外に出たらその子を追いかけるつもりでしたが、通りを見渡しても、その子の姿は見つかりませんでした。

あの車椅子の女の子とは、おそらくもう会う機会がないでしょう。僕に、勇気と決断力がなかったための失敗です。
声をかけるチャンスは3秒しかありませんでした。その3秒間に躊躇したらチャンスを永久に失うのだということを、僕は肝に銘じておかなければなりません。

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